ティモシェンコ前首相の拘留、ドイツがウクライナに圧力、UEFA EURO 2012のボイコットの可能性も？！

ドイツ連邦政府は、ウクライナのユリア・ティモシェンコ前首相の状況に対し、ウクライナ政府に圧力をかけている。ドイツ政府は、ティモシェンコ氏の権利を侵害するいかなる行動もやめることを要求。ザビーネ・ロイトホイサー＝シュナレンベルガー司法相は、
と、述べた。

アンゲラ・メルケル独首相も、ティモシェンコ氏の健康状態を心配している。ヨアヒム・ガウク大統領も、メルケル首相と協議の結果、ウクライナへの訪問を中止することを表明。ヴェルト誌オンライン版が26日、報じた。

職権乱用で禁錮7年の有罪判決を言い渡されて服役中のティモシェンコ氏は、背中に痛みを負っていたが、本人の意思に反して病院に運ばれた。その移動の救急車の中で、暴力を受けたようだ。インターファックス通信社の情報によると、体にひどいあざがあるらしい。

彼女の弁護士セルゲイ・ウラセンコ氏によると、ティモシェンコ氏は拘留の条件に抗議するため、20日からハンガーストライキを決行したようだ。

Image:wikipediaより/Premier.gov.ruドイツの多くの政治家は、6月8日に開幕する「UEFA EURO 2012ポーランド・ウクライナ大会」のボイコットを検討している。ロイトホイサー＝シュナレンベルガー司法相は、ボイコットについて、いい考えだとは思っていない。司法相は、
と、強調した。

ティモシェンコ氏への人権を侵害する扱いは、改善したウクライナと欧州連合(EU)間の関係を危険にさらしている。ウクライナとの連合協定は年3月30日、ブリュッセルにおいて仮調印が行われたばかりである。

連合協定が正式に調印されるにはティモシェンコ氏の釈放および政治環境の整備が必要不可欠である。

連邦議会の外務委員会委員長のループレヒト・ポレンツ氏は、
と、語った。

ティモシェンコ氏は、ウクライナのヤヌコーヴィチ大統領の政治的な報復裁判の犠牲者である。ティモシェンコ氏は、2004年、ヤヌコーヴィチ氏に対し、「オレンジ革命」を主導した。



ヴェルト誌（Welt Online）ドイツがウクライナに圧力の記事
http://www.welt.de/politik/ausland/article106228413/Merkel-erhoeht-Druck-auf-Ukraine-Gauck-setzt-Zeichen.html

ヴェルト誌（Welt Online）ハンガーストライキの記事
http://www.welt.de/politik/ausland/article106221421/Julia-Timoschenko-tritt-in-Hungerstreik.html