投票集計システムに技術的欠陥
国政選挙が来週に迫るフィリピンでは、混乱への懸念が大きくなっている。なぜなら当局が、投票集計システムに重大な技術的欠陥が発見されたと発表したからだ。
票のコンピュータ集計は今回の選挙が初めての試みであるが、選挙管理委員会は欠陥のある82,000台分のメモリーカードの取り換え作業が時間との戦いに直面していることを認めた。
取り換えは間に合うか
情報通信技術長官で選挙管理委員会の諮問機関の一員でもあるレイ・アンソニー・チュア氏は次のように述べている。
「状況を取り繕うつもりはない。これは完全に失敗だ。票の読み取り方法を機会に伝えるソフトを組み込んだメモリーカードがある人的ミスによって設定が不正になっていた。
このミスは3日に全面テストが始まった時にようやく判明したのだ。」
担当者は、この欠陥のあるメモリーカードは5月10日の投票日までに取り換え可能で、自動集計システムは上手く機能するだろうと主張している。
しかし、今回の発表によって、コンピュータ化した投票集計システムが失敗に終わり、危機的な結果をもたらすのではないかという懸念が広まっている。
5000万人以上の有権者が新しい大統領の選出とその他の行政選挙の為に投票すると予想されているが、欠陥の修復が間に合うかどうかはまさに時間との戦いである。
Race against time in the Philippines poll
http://www.todayonline.com/World/EDC100505-0000102/Race-against-time-in-the-Philippines-poll